こんにちは
アンダーソンです。
今回はわかっているようでわかりにくい、いやそうでもないかもしれないですが、
積み上げ集計項目と数式項目について解説していきます。
オブジェクト間のリレーション
まず大前提として積み上げ集計項目を作成するには主従関係のリレーションを持っているオブジェクトが必要になります。
練習で作成する場合はぜひやってみてください。
ちなみに主従関係とはなんでしょうか。
主従関係の大きな特徴としては、
- 積み上げ集計項目が作成できる。
- 従レコードの所有者を主レコードによって制限できる。
- 主レコードが削除されると従レコードも削除される。
になります。
さらに主従の従オブジェクトには組織の共有設定ができなくなるという特徴があります。
なぜなら、共有ルールなどは所有者ベースの条件があるため、所有者が主レコードに連動する従レコードには、その設定を作成することができません。
積み上げ集計項目
では今回のメイン、積み上げ集計項目をみていきましょう。
積み上げ集計項目は
親側に子のレコードの、合計、件数、最大、最小の情報を集計して表示してくれる項目です。
例えば、応募者と面談というオブジェクトがあったとします。
面談では面談前、面談済という項目があり、そこで面談の状況をセットします。
Aという応募者の面談済の回数を応募者オブジェクトに表示させたいとします。
その際に使われるのが積み上げ集計項目になります。
上記画像は作成の例です。
今回は面談済みの面談の数を出すために、条件を絞り込んでいます。
また、最後に面談したのはいつなのかや、初めて面談したのはいつなのかといったことであれば、
積み上げ集計項目で日付を取得し、最大、最小を選択すれば表示させることも可能です。
面談済み件数が2となっっています。
関連している面談の面談状況で面談済みになっているのは2件なので正しい状態です。
クロスオブジェクト数式項目
では今度はクロスオブジェクト数式についてみていきます。
Salesforceを少しでも触ったことがある方であれば数式項目は容易に検討がつくかと思います。
クロスオブジェクト数式はその数式項目でもオブジェクトのリレーションを使用した数式のことをいいます。
クロスオブジェクト数式項目は子から親オブジェクトの項目を参照する項目です。
積み上げ集計項目との違いがわかりますか?
・積み上げ集計項目は親側に子の情報を集計して表示する
・クロスオブジェクト数式項目は子側に親の情報を参照して表示する
この2点が大きな違いです。
図にするとこうなります。
といった違いになります。
なかなか慣れるまではややこしいかもしれませんが、
ご自分の環境でぜひ作ってみてください。
リファレンス
参考:オブジェクトリレーションの概要